今日、いいともが終わりました。
僕はすっかり観なくなっていました。
ここ十年近く。
一番観ていたのは(おかしな話ですが)
小学校高学年から高校生くらいまで、でしょうか。
とにかくテレビが生活のすべてだった頃です。
家に帰り夜十時くらいまでずっと観ていました。
僕が子供だったころは、
深夜はラジオ、その他はテレビ、
みたいな人が多かったと思います。
チャンネルはほぼフジテレビ。
今のイメージとはまるで違う、
とにかく尖ったことをするテレビ局。
それでいてどメジャー。
そこが凄かった。
邪道なのに王道なんです。
まるで2、3年前のAKB48のようです。
いいとも、、ひょうきん族、、27時間テレビ、、、
これらは特にフジテレビそのものでした。
ひとことでいうとお祭り感です。
終わらないバカ騒ぎ。
あり得ない。
あり得ないことが形になってる。
成立してる、そんな面白さ。
知らぬ間に。
その規格外の面白さが普通になっていきました。
いちいち波風たたなくなった。
それはただ、そこにあるもの、になった。
だから。
いいとも、が終わるって聞いても何の感慨もわきませんでした。
殆どの日本人がそうだったはず。
みんなの中ではいいともはすでに
終わっていたからです。
たまたま今日。
特大号を観ました。
何の気なしにつけたら、タモリとさんまが喋っていた。
あの頃みたいに。
懐かしいなぁ、、、ノスタルジックな気持になりました。
さんまが口角泡を飛ばし、タモリがそれを冷静に諌める。
伝統芸能をみる感覚で二人のやりとりを眺めてました。
それだけ、です。
そしてそのまま、終わるのかな、、
と思っていました。
すると、状況が変わります。
ちょうどさんまが清水ミチコに大竹しのぶの
物まねをふった時でした。
でてきたのです。
ダウンタウンがウっチャンナンチャンが。
さらにとんねるず、爆笑問題、ナインティナイン、
笑福亭鶴瓶、、、
祭りが、始まった!
何十年ぶりかな、、
ちょっと忘れていた高揚感でした。
テレビに憧れ、絶対祭りに加わるぞ!
そう信じていたあの頃。
当時の気持ちに戻ってしまいました。
面白い。
生でみていて良かった。
今、ここでみないと意味がなかった。
それが終わって。
僕はテレビを切りました。