まいったまいった。
あっという間に7月も終わろうというのに、
湿度はあがり、時折モーレツな雨が降る。
もはや東南アジア。
タイ料理やパクチーが流行るのもむべなるかな、と
いったところです。
このまま街並みもそっちによっていってくれれば、
僕としてはいう事なし。
大型複合施設とかそんなのあまりいらないので、
もっとガレージタイプのお店を増やしてほしい。
古びた団地や商店街にはまだそういったのが
残っていますが、やはりどんどん失われていっており
風前の灯火。
東京は、おしゃれな所とじゃない所の
棲み分けができているのが魅力なのに、
ぶっ壊してなんでもかんでも再開発だと
やっぱり少し寂しいです。
うちの事務所は今、下高井戸という杉並と世田谷の境の
辺鄙な地にありますがここは
まだまだ京王線と世田谷線の交差するあたり、
古びた商店街の残る、実にいい雰囲気であります。
あのままにしておく事の重要性といいますか、
守っていく、、、といいたくはないが、
そうしないと死んでしまう可能性があるのは事実。
皆さんじゃんじゃん、足を運んでほしい。
と、前置きはこのくらいにして。
昨日、風俗嬢話をしましたところぜんたい僕が
完全におかしくなったのか、
今日は街を歩く女性、ほぼ全員スケベな目でみてしまいました。
ノースリーブの肩口からのぞく腋、
ホットパンツからのびる肢。
それらが汗で艶めかしい光を放ち、43歳バツイチの
おじさんをこれでもか、と誘惑してきます。
もちろん、ご本人達にはその気はなく
手前勝手な妄想であるのは承知なんですが、
あぁ・・・法治国家日本でなければ、
本能の赴くまま、抱き着いていたのに!
そう考えるだけで、いいようのない
罪悪感に襲われてしまうのです。
不埒な男!どうしようもないチンカス!
死んでも死にきれない自分をおもうと、惨めでやりきれない。
「昼飯は食わないでも大丈夫。
最近の人たちはだいたい食べ過ぎだよ。」
一丁前にほざきながら、自慰行為は一日一回が日課の
僕は完全に食欲より性欲が勝っているだけです。
なのに、セックスができない。
救いようもない事実におののいてしまいます。
東京という街は、ほっといても可愛い子がたくさん溢れている。
なぜかといいますに、
外見を武器に勝負する職業女がたくさんいるからです。
くわえてごく自然に見栄をはる。
うちの方がイケてるから。
男女限らず、そういう無言のマウンティングが
毎日行われているといっても言いすぎでない街。
もちろん、東京に限らず大阪でも博多でも
およそ都会といわれる場所ならば
少なからず起こりうる現象でしょうが、
人口比率や都市としてのヒエラルキーを考えると
どうしてもその要素は東京が一番強いです。
で、僕が主に仕事で接している高齢者や障害者。
この方々は、東京において圧倒的マイノリティー。
本当は高齢化社会といわれるくらいだから、
数が多いはずなんですが、
メディアやインフラ、、、社会システムが
まだまだ高齢者や障害者以外(20~50代)の人に
向いているので
声が届きにくい=マイノリティーになってしまうんです。
ではどうすればいいのか。
単純に、そっちに目を向けたら美味しい事がたくさんある、と
みんなが思ったら一番いいですよね。
きれいごとをいくら並び立てても、
そんなのは一部の人の共感を一瞬よぶだけで終わってしまう。
継続していくには、なんだかんだいって
どちらにとってもおいしい必要がある。
自己満足じゃダメ。
オナニーがそうじゃないですか。
冒頭にのべたように、僕はどうしようもない性欲を
抑えるために、オナニーをしますけど
10回やればほぼ8回は虚しさが付きまといます。
良かった二回はよほど自分にとって満足のいくおかずに
出会った時だけ、だいたいは妥協の産物。
「・・・・そろそろ二時間くらいたつし、ここらあたりで手をうっとくか。」
そんな風にして、終えてしまうのが常。
なんという無駄でしょうか。
今はインターネットのせいで、キリがないから
タチがさらに悪くて。
昔は、カトちゃんケンちゃんごきげんテレビの
歌のコーナーで、
めっさ短いスカートで唄うアイドルをおかずに、
必死でしごいたものでした。
今でも思い出しますが、その日両親の帰りが
遅くなるとしった僕は、
リビングにあった大きいテレビでカトちゃんケンちゃんを
みながら歌のコーナーを待ち望む。
その日のゲストはなんと僕がそんなに好きではない
松本伊代で。
「マジか‥‥仕方あるまい。」
腹をくくってズボンをさげ準備態勢に入りました。
面白ビデオコーナーが終わり、いよいよ歌のパート。
何を唄っていたかは失念しましたが、
たしかにひざ上何センチか!といわれるような
ふわり広がった黄色いスカートで、
細い足がにょきりとのぞいておる伊代ちゃんでした。
しかし。
全然、興奮しません。
多感な少年であったのに、まるで無理。
だって好きじゃないんだもの!
せっかく両親がいない特別な日に、
なんでお前なんだ!
罵詈雑言を浴びせながら、
僕は気持ちを高ぶらせるために
自分自身の核兵器ボタンをおしました。
それは・・・・・・。
声に出して叫ぶ。
コレです。
僕は伊代ちゃんが好き僕は伊代ちゃんが好き。
思い込み、その名を連呼するのです。
「伊代ちゃん・・・伊代ちゃん・・・・・」
最初は静かに、ゆっくりと。
徐々に早くさせる事で気持ちの高ぶりを表現します。
これを繰り返す事、、、数秒。
すると・・・・・なんという事でしょう!
あんなに、ふにゃふにゃだった僕のボーイが
見事に屹立するのです。
こうなればしめたもの。
「伊代ちゃん!伊代ちゃん!」
足をじっとりとみつつ、
時折アップになる顔。
そこにぶっかけるつもりで、僕の手は
ますます速度を増していきます!
さぁ!いよいよ!フィニッシュ!
・・・・・・・と、その時。
「よっ⤵ちゃん。」(大阪弁は「よ」が下がります)
振り向いたドア口にたたずんでいたのは、
同居していたおばあちゃんでした。
・・・・・・そう。
僕のフィニッシュは、悲しい事に。
祖母の顔、だったのです。
正真正銘、まごうことなきおばあちゃん。
そもそも自室からあまり出てこなかったおばあちゃんが、
まさか出てくる、なんて想像していなかったのです。
誤算でした。
「なんなん?ノックしてや!」
慌てる僕に、おばあちゃん。
クールな顔で
「したよ。何回もしたけど
あんたがずっとなんか言うてるさかいに・・・・・。」
恥ずかしさのあまり死にたくなりました。
今となっては・・・・最低の思い出です。
以来、松本伊代が
さらに嫌いになったのは言うまでもありません。
今は別になんとも思っていません。
松本伊代さん、まことに申し訳ありませんでした。